[PR]今日のニュースは
「Infoseek モバイル」
アルピーニ(Gli Alpini)大集合
イタリアの軍隊にはアルピーニと呼ばれる山岳戦の専門部隊がいます。イタリアはフランス、スイス、オーストリア、スロベニア(旧ユーゴスラビア)と国境を接していますが、海岸付近を除けば国境は全てアルプスの山岳地帯にあります。このことからこの部隊の重要性は容易に理解できると思います。特に20世紀初頭のオーストリア・ハンガリー帝国との戦争の勝利に果たした役割から、この部隊は今でも国民のヒーローです。
このアルピーニ達、年に一度同窓会を兼ねてか一つの街に大集合します。2004年はトリエステが会場となり、総勢30万ともいわれる、トリエステの人口以上のアルピーニが一斉に押し寄せ、街には人があふれ返りました。それだけ大勢なので、ホテルに収容できるはずも無く・・、そこは山で鍛えられたアルピーニ、外でテントを張り野宿です。街中の公園はアルピーニのテントで埋め尽くされます。公園だけでなく歩道にも・・。街の中心では駐車禁止区域だらけになり、ちょっとしたスペースもアルピーニのためにあけられそこら中に人人人です。仮設のトイレもたくさん現れ、普段は街に出るとトイレ探しに困るイタリアですが、この時ばかりは安心して街歩きができました。
今年のお祭りは5月15と16の土日でしたが、数日前から彼らはちらほらと集まり始めました。彼らは大型バスで集団で来る人もいれば、キャンピングカーや派手に飾り付けした面白い車で現れたりしていました。トリエステの店でも「アルピーニ歓迎!」などとポスターを貼ったり、イタリアの国旗がたくさん掲げられ始めました。
15日土曜日は街中でお祭り騒ぎをしていて、アルピーニは様々な車に乗り込み、そこらじゅうを歌ったりして周っていました。普段では絶対に公道を走れないような乗り物に酔払い運転も、この日ばかりは御とがめ無しのようです。そればかりか、一般の車よりも彼らが優先で、警察もこの違法運転のために交通整理です。お堅い日本では全く考えられない光景です。
土曜日は本当に街は人だらけで、秩序も無いのですが、一方日曜日は街の中心の道をみんなで整列し鼓笛隊などとパレードをします。このときはみんな制服やチェックのおそろい服を着たりします。ただ30万ともいわれる数の人のパレードですので、ほぼ一日中続きました。ある意味たいへんな混乱を巻き起こしたアルピーニ達ですが、ヒーロー達の行進を見るために沿道は市民でいっぱいでした。政治家も起立してお出迎えです。
これだけの人が集まりキャンプとなれば、その後の後片付けはさぞ大変かと思いきや・・・、いえいえ彼らは(元)軍人です。すべてきちんと片付けて帰っていきました。たくさんの酔っ払いもいましたが、軍人で訓練を受けているせいか、事件も起こりません。
トレードマークは左上のポスターにも描かれている変わった形の帽子に左側に大きな羽一本です。写真に写っている人が皆かぶっているのが見えるでしょうか。店でも売られていて、偽者アルピーニもたくさん出没していました。