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2.パスタの巻1
前回は生パスタでしたが、今回は市販の乾燥パスタです。
ここトリエステでは実はあまり生パスタ屋さんを見かけません。スーパーでは必ず要冷蔵のパックされたトルテッリーニなどの生パスタは売っていますが、それは工場で生産されたものです。なぜ(自家製)生パスタを売る店が少ないか聞くと、「たかがパスタ麺にあまりお金をかける気はないから」と答えが返ってきました。美味しいものには目のないイタリア人ですが、ここトリエステでは、もともと家庭でパスタ麺を作って食べるという習慣があまりなかったそうで、ここの人々は生パスタ麺への執着はほとんど無いようです。「パスタ麺にお金をかけるくらいならそのぶんパスタソースにお金をかけよう。」とか、「セコンドピアットの肉や魚にお金をかけた方が良い。」みたいに考えているようです。同じように毎日食べるパンに関しては、スーパーで売っている工場で生産されたパンよりは、パン屋さんのパンを買う人が圧倒的に多いのとは対照的です。
ということで、ちょっとがっかりするかもしれませんが、皆普段は市販の乾燥パスタを食べています。「パスタごときに・・・」などと言われると、パスタは何でも良いのかというと、さにあらず。話を聞くと皆さんこだわりを持ってメーカーを選んでいるようです。
さて、パスタメーカーの話に移る前に基礎知識。乾燥パスタは小麦粉から作られていますが、普通の白い小麦粉ではなく、ドュラム小麦のセモラ粉が主成分です。イタリアでは法律で、「普通の小麦粉を7%以上混ぜてはいけない」と決めてあるそうです。そして、実際に売られているパスタはみな100%ドュラム小麦のセモラ粉から作られているようです。これはパスタの国イタリアとしては譲れないところのようです。
お店に行くと様々なメーカーのパスタ麺が売られていて、500g25セントくらいから1ユーロくらいまで値段もまちまちです。その中でダントツの1番人気はBarilla(バリッラ)です。これは500gで55セントと中くらいの値段で、味的にも合格点のパスタと言われています。私がこちらへ来た時に、どのパスタを買えばよいのかを聞いたときに皆にBarillaを薦められました。もう少し高級志向の人に支持されているのがDE CECCO(デチェッコ)。こちらは500g76セントと1ランク上のパスタです。袋には「TRAFILATURA RUVIDA AL BRONZO」と書かれています。パスタは最終的に、こねたセモラ粉を容器に入れてトコロテンのように搾り出して作るそうなのですが、「その時にパスタの通る部分の部品に真鍮を使っている」という意味だそうです。これにより出来上がったパスタの表面にザラザラが出来て、ソースの絡みが良くなるのだそうです。麺の味もBarillaよりはっきりしていると思います。
日本でもBarillaやDE CECCOは売られているようです。自分で麺から作るのは大変なので、イタリアンパスタを作るとき乾燥麺を使う場合でも、ちょっと贅沢をして麺もBarillaやDE CECCOなどのイタリア産を使ってみると、もっと楽しくなると思います。ちなみに日本で最も有名なイタリアパスタのブイトーニは、こちらではメジャーではないようですが、いくつかのスーパーでは見かけます。