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3.ストライキ
日本では年に一度の「ストライキ」。それも最近はあまり出会わなくなった気がします。でもヨーロッパではいまだに健在です。ヨーロッパを何度か旅をしたことがある人はすでに出会ってしまった人もいるかもしれません。しかもここのところの不景気と、EU内での企業統合の気運、そして相次ぐ右寄り政権の誕生等でストライキも増えているようです。今年は何十年かぶりのゼネストもありました。
そのなかでも有名なイタリアのストライキ。(イタリア語ではショーペロ(sciopero)と言います。)こちらへ来て、その多さに本当に驚きました。小学生までが学校の授業をストライキするお国柄です。
運の良いことにいわゆるヴァカンスシーズンの8月にはストライキはないと思ってよいようです。けれども、それ以外の時期にイタリアを旅行するときには気を付けなければいけません。もちろん最終的には「運」ですが・・・。
外国人旅行客にとって困ることは、ストライキがあるという情報がきちんと表示されないことです。駅にもバス停にも、何の張り紙もされていません。切符を買うときにも何も言われません。もちろん前日のテレビのニュースでは放送されていますが、イタリア語で言われてもわかりません。実際に電車やバス、飛行機が止まって、「何があったの?」と質問して初めてストライキだと知るという感じです。
でもストライキの情報は実は意外と早くから公開されています。私の仕事場ではほぼ毎月のようにストライキの予定表がメールで送られてきます(右表)。もちろん解決してストライキが中止になることもありますが、出来ればスト予定日の移動は避けたいものです。
それと面倒なのはイタリアには非常にたくさんの労働組合があることです。(航空会社のアリタリアにも10以上の労働組合があるそうです。)なので、「アリタリア航空がストライキ」と言っても、飛ぶ飛行機もあれば、飛ばない飛行機もあって、最終的にどの便が欠航になるかは前日、場合によっては当日にならないとはっきりしません。「ストライキだから便を変えて」と言っても「確定するまで」変えてもらえません。ということでやはり最後は運です。
我々日本人にとって救いなのは、ミラノ・成田間のような長距離でほとんど毎日満員の便はストライキの時でも時間をずらしたりして飛んでくれることです。長距離の特急列車も動く確率は高いようです。
でも、イタリア国内便やヨーロッパ内の国際便はストの影響で飛ばないことは良くあります。そんな時は所定の場所に並んで、担当職員の人に代わりの便を見つけてもらうことになります。日本では事故や天候不順の時なども、駅や空港の職員に怒鳴りつけたりする人も多いようですが、こちらではそのようなことをする人はいないようです。自分達もよくストライキをしているし、目も前の働いている人はストライキをしている人ではありませんし・・・。とにかく自分の要求をしっかり伝えて、列の後ろの人のことなど気にせずに、粘り強く交渉しましょう。
また運悪くストライキにあったときでも金銭的な損害は旅行保険が肩代わりしてくれます。こんな時は約款をよく読みましょう。思わぬ贅沢も出来るかもしれません。